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2022年、おきな堂は
ハヤシライスやカレーなど
当店の人気メニューを
通販でお届けする体制を整えました
流行りのレトルトやOEMではなく
あくまで当店のシェフが調理した
懐かしいおきな堂の味を
皆様の元へお届けします

INSPIRE


思うように旅行ができない全国の皆様へ
お店と変わらぬ味を届けたい
まだ「おきな堂」を訪れたことがない方に
老舗洋食屋である当店自慢の味で
日常にささやかな幸せを感じてほしい

おきな堂は、1933年創業。お陰様で、今年(2022年)で創業90周年を迎えます。樹齢200年の木曽ヒノキを通し柱に使用した木造3階建の建物は、一歩足を踏み入れると、まるで昭和のまま時間の流れが止まったようなノスタルジーを感じさせます。

当店はありがたいことに、2019・2020年と〈食べログ洋食百名店〉に選出されました。数ある名店を押さえ当店が選ばれたのは、決して、超一流のシェフが超一流の料理を作っているからではありません。店で食べられる料理は、ハヤシライスやカレーライス、オムライスなど、いわゆる洋食屋さんのメニューです。

おきな堂の特筆すべき点は何か。それは、歴代のシェフたちが地道にこつこつと積み重ね継承してきた歴史の重み、その味です。そして、その歴史に恥じないよう、必要な手間を疎かにせず、まずは自分たちが心から美味しいと感じられる料理をお客様に召し上がっていただくことに向き合う姿勢です。その結果、ありがたいことに10年ほど前から、週末ともなると店外に席を待つお客様の行列ができるようになりました。

しかし、このコロナ禍での自粛の影響により、観光で当店を訪れるお客様の数が随分と減りました。そんななか、「今はお店には行けないけれども、おきな堂の味を自宅でも楽しみたい」というお声を、皆様からたくさんいただくようになりました。そこで、私たちは新しい試みをスタートしたのです。

コロナ禍で、思うように旅行ができない全国の皆様へ、お店と変わらぬ味を届けたい。同時に、まだ「おきな堂」を訪れたことがない方にも、ぜひ当店自慢の味で、日常にささやかな幸せを感じてほしい。

そんな気持ちから、ハヤシライスやカレーなど当店の人気メニューを通販でお届けする体制を整えました。今流行りのレトルトやOEM商品ではなく、あくまで当店のシェフが調理した懐かしいおきな堂の味をお届けすることにこだわりました

さらに、定番のメニューだけでなく、ポークステーキでお馴染みの「安曇野三澤豚」を使用したソーセージやミートソースなど、新商品の開発にも現在取り組んでいます。


「ハヤシソース」「カレーソース」
おなじみ定番メニューのほか
“安曇野三澤豚”を使った
「ソーセージ」や「ミートソース」など
全4品からスタート!

❶ 洋食屋の昔懐かしいハヤシソース
200g 定価1,188円

ハヤシライスがメニューに登場したのは、1933年の創業時。当時は仕込から完成まで7日間もかけていました。その後、もっとたくさんのお客様に召し上がっていただくため、工程を見直しましたが、それでも少なくとも完成に最低5日、要します。牛すじや香味野菜をコトコト3~4日間煮込み、さらに仕上げで牛ばら肉や玉ねぎを半日以上じっくりと煮込みます。当然、仕込める量にもどうしても限界があります。

そうやって手間と時間をかけて作るハヤシソースは、とてもシンプルで深みのある味。最近では、砂糖や化学調味料を加えて簡単にコクや甘味を出す店が増えているなか、当店では余分なものは加えず、じっくり火を通した野菜や素材の旨味だけで勝負します。具材は、国産牛のバラ肉とたまねぎだけ。シンプルだからこそ、ソースのうまみが感じられる。おきな堂開店当初からの人気メニューです。

❷ 安曇野三澤豚のカレーソース
300g 定価1,188円

おきな堂のカレーは、具材が特徴。タマネギと、豚肉だけを使っています。実は、創業当時から具材はいろいろ変えていて、牛肉を使ってみたり、チキンに変えてみたりしましたが、あれこれ試した結果、いちばん旨味が出るのが豚バラ肉だという結論に落ち着いたのです。2021年以降、すべてのカレーに、安曇野三澤豚を使用しています。

スパイスの刺激が強めの、ちょっと大人向けのカレーは、常連様から「洋食屋さんっぽくないね」とよく言われます。スパイスの風味も、トロトロの煮込み具合も、決して本格的なカレー店に負けていないということなのでしょう。そこに加えて、安曇野三澤豚の旨みとコク。身近な地域で手に入るものを使い、どこにも出せない味を作る。そういう意味では、このカレーこそ、「おきな堂」の代表作と言えるのかもしれません。

❸ 安曇野三澤豚と茜空のミートソース
300g 定価1,188円

今回、通販を始めるにあたり、特別に作ったメニューのひとつ。ポークステーキでおなじみの安曇野三澤豚のバラ肉を使いました。

安曇野三澤豚は、当店のポークステーキに添えるアップルソースのりんごを仕入れる農家さんからの紹介で知り合いました。安曇野三澤豚は飼育頭数が少なく、東京はもちろん、この地元でさえ希少な豚。幼少期にヨーグルトを食べ、伸び伸びとした環境の中で生産者が愛情を持って育てるためか脂身に旨味があり、肉質が柔らかいのが特徴です。

店では、この安曇野三澤豚を使ってポークステーキを作っており、売り切れ必至の大人気メニュー。今回は、安曇野三澤豚を挽肉にし、ミートソースを作るという試みに挑戦。細かく挽いた肉をあえてボロボロの塊状で加えることで、食べ応えも出しました。そこに、Happy Village Farmのオリジナル品種であり、この時期が旬のトマト「茜空」を使い、濃厚な生トマトの風味も加えています。トマトの味が濃い秋限定のミートソースです。 ナツメグやオレガノなどのスパイスも加わり、ちょっと大人向けのスパイシーなミートソース。茹でたパスタにかけるだけでなく、ドリアやラザニアなどにもお使いください。

❹ 安曇野三澤豚のソーセージ
約240〜260g 定価1,188円

安曇野三澤豚の腕肉を使って、今回、特別に生ソーセージを開発。レシピを指導いただいているのは、知る人ぞ知る有名店「シュタンベルク」の久保弘樹氏。今回は、安曇野三澤豚の前腕を使い、シンプルに、昔ながらの製法でソーセージを作りました。安曇野三澤豚の良質な脂もわずかに加えて、かぶりついたときのジューシーな食感が最高に。1本でも食べ応えバッチリの大きめのサイズに仕上げるべく準備中です。

調理法は、シンプルにフライパンなどで焼いて召し上がっていただくのが、一番のおすすめ。ビールのおつまみに、ぜひどうぞ。

KEYS


当たり前をまじめにやること
それが90年以上
多くのファンに支えられてきた秘訣

ノスタルジックな空間の魅力

まずひとつは、ノスタルジックな空間の魅力。歴史を積みかさねた建物だけが放つ雰囲気は、まるで別世界へ誘うかのよう。いつ訪れても心地の良い空間がお客様を優しく包み込みます。

おきな堂が店を構えるのは、文化と芸術の街、長野県松本市。中心部を流れる女鳥羽川沿いに建ち、常に地元の人たちの憩いの場としてにぎわっています。もともとは菓子店「翁堂」からスタートし、1933年に「翁堂喫茶部」として独立。樹齢200年の木を通し柱とする木像3階建の店舗は、当時のままの趣きを残しています。

1階には、モスグリーンの椅子と、所々剥げた赤いテーブルが印象的なフロア。一日中、ジャズやクラシックが流れ、ゆったりとした雰囲気に包まれています。2階は女鳥羽川や四柱神社を望み、四季折々の光景を楽しめます。ゆったりとしたダイニングの雰囲気で、いつもより時間をかけて食事を楽しみたいというシーンにはぴったりのフロアです。

時を経て2階と3階は改装を行いましたが、1階はほぼ創業当時のまま。飴色の桜の木の壁や、壁や天井の造りも当時のまま使用しています。そのように、創業当時の時代をいまだに感じられる雰囲気は、私たち「おきな堂」の財産。先代、先々代に感謝しつつ、これから先も永遠に残していきたいと考えています。

食材へのこだわり

ふたつめは、食材へのこだわり。当店は高級な食材を扱うわけではなく、むしろ、肉も野菜も、誰もがなじみのあるものばかりです。しかし、だからこそ素材の目利きには格別のこだわりがあります。

地元でも珍しい安曇野三澤豚やHappy Village Farmの野菜を安定して仕入れることができるのも、素材に対してこだわりを持つ農家さんと当店とのあいだに信頼関係があるからこそ。

使用する野菜や食材は、作物や家畜の生命力と信州の風土を活かし、独自の信念を持って育てている尊敬する大切な生産者の仲間が手がけたものばかり。そうした素材をありがたくいただき、コツコツと手間を惜しまずていねいに調理する。それが、「おきな堂」の持ち味です。

MESSAGE


最後までお読みいただきありがとうございます。「おきな堂」3代目の木内伸光です。

私の曾祖父や祖父が、「これからの時代は喫茶だ」と考え、昭和8年に菓子店「翁堂」から「翁堂喫茶部」として独立。その予測はピタリと当たり「翁堂喫茶部」は洋食もある喫茶店として大いに賑わったそうです。そして父の代に、屋号を現在の「おきな堂」に改名。さらに洋食メニューの充実をはかり、平成十年にはイタリア人シェフまで招き、手打ちパスタなどのメニューも加えました。

その後、銀行員として勤めていた私が店を継承。これからは、もっと「時代に逆行することこそ、豊かさを感じられる時代だ」と考え、地元産のおいしい野菜や肉、卵などを積極的に仕入れるなど、地域で手に入る素材選びから徹底的に見直しました。

当店には「時代遅れの洋食屋」というキャッチコピーがついています。

これは歴史が古い、建物が古いということだけでなく、昔は当たり前だった自給自足のような一見「時代遅れ」に見えるライフスタイルこそ、実は本当に豊かで幸せなライフスタイルであると思っているから。お金を出せば、外国産の高級食材が簡単に買える時代。でも、本当に豊かでおいしく、食べて幸せを感じ入るものは、昔のように、その土地で、顔みしりの生産者が丹精込めて作る、地域の新鮮な素材こそだと思います。

一見、古くさいと思われるものが、巡り巡って価値を生む。今の時代の食のライフスタイルを仮に最先端とするのなら、当店はこれからも最先端とは真逆の「時代遅れ」であり続けていきたい。「時代遅れ」には実は先代達から続くそんな思いが込められています。

新型コロナの影響で、なかなか当店へ足を運んでいただくのは難しいかもしれません。当店の自慢の味が、みなさまの食卓を少しでも明るく、彩ってくれればと思います。みなさまのご利用を、スタッフ一同心よりお待ちしています。それと共に、コロナ禍が明けた時、松本の店舗でまた笑顔でみなさまとお会いできることを心より願っています。

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